白が好きです。
花も服も器も。夏には夏の白、冬には冬の白。
白いものに目が止まります。
展示の作家の器を見ていたら、共通点がありました。
「粉引」
凛とした白から、ぽってりとした白、それぞれの肌と色味。
(左より、沼田智也、桑原哲夫、米川利夫、鈴木宏美)
米川さんはたっぷりとして暖かい
桑原さんはすっきりと潔い
鈴木宏美さんのものは少し黄味を帯びた陽だまりのような温もり
沼田さんの白は貫入や景色も味わい深い
これは私の印象で
手にしているみなさんもそれぞれに感じるものがあるようです。
同じ技法から生まれる独自のものづくり。
見比べるのもの面白い。
「粉引」とは
李朝から伝わった陶器。
素地の上に白化粧土を掛け、透明釉薬を施したもの。
独特の柔らかい風合いが永く日本人に愛されています。