2017年3月30日木曜日

えびらフィールドワーク

常陸大宮の諸沢に地域に伝わる「えびら」を作りにゆきました。
今月開催した竹かご教室のご縁で
地域おこし協力隊の木元さんと竹のつくりて 勢司さんもご一緒でした。
教えていただいたのは、諸沢に住む会沢さんです。

集まったら早速材料になる「寒竹」を採りに。
(地域により「寒竹」「えびら笹」「おかめ笹」など呼ばれています)
杉林の中の斜面にひろがる寒竹の海。
そこから編むのに適した太さ・長さのものを切り出します。

















根元から切ると、130cmほどの長さです。
必要な本数を集めて、
その場で葉や枝を落とし、ひごにします。
















(木元さんと会沢さん)


場所を移して作業場へ。
足元にゴザを敷いて、足と手、体全体を使って編み始めます。
(両手・両足・頭がフル回転していたので、写真を撮れず)

ひごは適度にしなりますが
採った2日程の間に編まなければなりません。
材料として、保存しておくことができないそうです。
そして時期は11月~2月
今回はシーズン最後に何とかお願いできました。
この日は晴れてぽかぽか陽気でしたが
11月~2月は底冷えする寒さの時期。
材料を採ることや、長い時間座って編むことの大変さが
想像できます。
それでも会沢さんは嬉しそうに
「みんな喜ぶから」と作り続けているそうです。

さて、
会沢さんに教えていただきながらも
次の工程に移ると、前の作業で間違っていたころも気づき
度々直していただきました。




















完成したのは、こちら↓






















↑こちらは勢司さんのもの。しっかり編まれていて、とてもきれい。
小屋に何気なく吊り下げてみたら
暮らしとともにある姿が想像できました。




















色が変わって、すっかり馴染んだもの。
会沢さん宅の軒先にありました。

最後に、みんなで作ったものを並べて
















常陸大宮地域でも作る方が少なくなってきているといいます。
今回お話もたくさん聞けて、貴重な時間でした。
残してゆきたい手仕事です。


会沢さん、ありがとうございました。
そして、美味しいお味噌汁と手作りのお饅頭を用意していただいた奥様に
お礼申し上げます。どちらもとってもおいしかったー!

コーディネイトしていただいた木元さん
ありがとうございます。
またご一緒しましょう。

そして、びっくり!
私の田んぼづくりの先生・岸さんたちが偶然にも一緒でした。
驚いたけど、何だか納得。
これからも末永くよろしくお願いします。