明治の初めに日本へやってきた外国人が
庶民や大名に至るまで
藍をこよなく愛しているのを見て
「ジャパンブルー」と呼んだそう
けれども
古より世界の各地で、その地域・気候に根差した藍がありました
インドやアフリカ(熱帯性気候)では印度藍
中国やラオス、タイ(亜熱帯)では琉球藍
日本や中国の一部(温帯)は蓼藍
ヨーロッパや北海道(寒帯)では大青、、、
世界中で藍は染められていました。
藍の生葉染めを行うと知った知人が
藍の効能を教えてくれました
・毒蛇よけ(野良着に使用)
・殺菌効果
・遠赤外線効果(冬暖かく、夏涼しい)
・紫外線をカット
・止血、あせも、切り傷によい(武士が甲冑の下に着けていた)
・藍染めした布は繊維がしまり、丈夫
・消臭効果(産着やおむつに使われた)
・漢方薬として中国や日本で飲まれた
・温度変化に強い(江戸時代に火消しの装束に使われた)
・皮膚病伝染を防ぐ(江戸の城下町で城の近くに紺屋町が置かれた)
なんだか、効き目が抜群のよう。
昔から野良仕事、畑仕事、山仕事には欠かせなかったこともわかります。
そして最後に
「青によって精神が落ち着く」とありました。
赤が燃えるような情熱の色だとすると
青は落ち着いた冷静な色
青の色は、水や空気、大河、そして地球へと
イメージは果てしなく広がりますが、
その青色を今回は
蓼藍という植物から、映したいと思います。