2018年8月26日日曜日

藍、現る





























水と空気に触れ 藍が現れる
 そして空と溶けあう


5月の種まきから、生育を心配しながらも
天水と土の力を頼りに活き活きと育ちました。




































まずは一枚、堀尾さんの手ほどきで1枚完成。
ここから、二人組でそれぞれ思い思いのものを染めて行きます。
グラデーションの取り方も様々。
直線、曲線、うねり、にじみ

藍をミキサーにかけ
濃緑のとろりとした液状にし、腰袋で絞る。
丁寧に染めたら
水で流し、天日へ。

しだいに
阿吽の呼吸のような
流れるような作業になり
こんな暑さなのに、汗を拭いつつ
見ていても気持ちの良いような。
なんだか胸が熱くなるのも
いつの時代も女性たちの仕事は
力強く、しなやかで
体や心やDNAにも刻まれていいるのかな、と
やっぱり胸が熱くなる。



























堀尾さんは約30年前に子育て中のお母さんのための教室を始めました。
幼稚園に通っている間の2時間
お母さんのなかでそれぞれに得意なものを持ち寄り
絵画や染め、織物、編み物、パッチワークと幅を広げて行きました。
すると自然に素材に回帰してゆく。
綿を育て、染め、紡ぎ、織る。
羊毛も同じく、染め、糸にし、織物や編み物へ。
教室の生徒さんとは日本の手仕事を尋ねる旅にも出かけるそう。
今年は島根へ
「少しずつでも続けてこれたから、今もできるのよ」

堀尾さんの進め方、考え方も共感できることも多く
例えば化学的なものを多用しないのも
染料も自然に還すときのことを考えているから。

手仕事も
「うまい下手・良い悪いよりも
 味わうこと、より好きと思える感覚」を大切に、と。
それは
生き方の軸と通じているな、と感じました。







追記
藍を育てていたところは
もともとは小菊が植えられていましたが。
年々弱っていたので、少し土壌改良をしようと
庭つくりのパートナー耕し、緑肥を入れ、草木灰をまいてくれていました。
「きれいな花を植えたら?」と言ってくれていて
どんな植物を植えようかと考えていましたが
長年温めていた「自然の恵みをいかす」という原点に立ちました。

親子ほど年は離れていますが
緑のの庭を大切にしてくれている同志的存在。
この教室のことを報告するのが楽しみです