2013年10月31日木曜日

木工房SEEDSのひとり盆

ひとりでの食事はついつい手を抜いて
ごはんと、あり合わせのものや漬物で済ませてしまうこともあります。

せめて器ぐらいは整えて、と
小皿や小鉢を組み合わせます。

木工房SEEDS・佐々木さんの「ひとり盆



このお盆に茶碗とお箸、居間のテーブルに運んで
ひとり気ままに食事をするのにいいかもしれない。

お正月などのハレの日には
酒器を載せても。

思い思いの使い方をお楽しみください。

盆 木工房SEEDS
椀 米川利夫
皿 鈴木宏美

米川利夫さんの角皿

「土鍋づくりワークショップ」で講師をお願いした、米川利夫さん。

米川さんは地元の御前山の土を長い時間かけて陶土にしています。
とても根気のいる作業ですが、
自前の土や釉薬から独特の作品が生まれます。

(先日のワークショップでは御前山の土を使わせいていただきました)

今回、藍釉や粉引のいつものラインナップに加えて
灰釉や焼締めのものもご覧いただけます。



灰釉打紋角皿

栗の木・葉・イガの灰を使っているとのことです。
そう聞くと、栗のお料理を盛りたい感じです。

渋い緑色が味わい深いお皿です。

2013年10月30日水曜日

桑原哲夫さんの注器

ポットや急須で人気の桑原哲夫さんの作品

一度使うと使い勝手のよさに手放せなくなります。



炭化醤油差し

イチジクの形にも
小さな動物のようなかわいらしい姿にも見えます。
手に取ると驚くほど軽いのです。

ロクロで挽いた後、蓋をつけています。
注ぎ口や蓋の作りの仕上げがとても丁寧です。
道具としての美しさ。


「ごはんもの」をもうひとつ。

急須はお茶のものですが、
毎度の食事に欠かせないものです。

焼締めの急須を見ていたら
お茶漬けが食べたくなりました(笑)



茶碗に急須。
お夜食セット、できあがり。

急須 桑原哲夫
碗  米川利夫

2013年10月27日日曜日

それぞれの粉引

白が好きです。

花も服も器も。夏には夏の白、冬には冬の白。
白いものに目が止まります。

展示の作家の器を見ていたら、共通点がありました。

粉引

凛とした白から、ぽってりとした白、それぞれの肌と色味。


(左より、沼田智也、桑原哲夫、米川利夫、鈴木宏美)

米川さんはたっぷりとして暖かい
桑原さんはすっきりと潔い
鈴木宏美さんのものは少し黄味を帯びた陽だまりのような温もり
沼田さんの白は貫入や景色も味わい深い

これは私の印象で
手にしているみなさんもそれぞれに感じるものがあるようです。

同じ技法から生まれる独自のものづくり。

見比べるのもの面白い。


「粉引」とは
李朝から伝わった陶器。
素地の上に白化粧土を掛け、透明釉薬を施したもの。
独特の柔らかい風合いが永く日本人に愛されています。

2013年10月26日土曜日

土鍋ワークショップ かたちを作る

今日は「ごはんもの」のイベント「土鍋づくりワークショップ」でした。

今朝は台風の影響で悪天候だったので、みなさんのアクセスを心配しましたが
無事、全員揃って始まりました。
そして、「今から参加できますか?」と問い合わせも入り、
日立から車を走らせて、1時間遅れで参加されたかたも
いらっしゃいました。


講師は米川利夫さん。

常陸大宮市野口(旧・御前山村)に「陶房ときわ」をかまえ、
作陶されています。

タタラ作りでの作り方のデモンストレーションの後、
鍋の部分から成形が始まりました。







蓋は持ち手やつまみ部分を思い思いの形に。
線刻で模様を描いた方もいらっしゃいました。



ひとまず形作りの完成!
次回は11/16(土)、穴窯での焼成です。
窯入れの様子もレポートしますので、お楽しみに。

2013年10月25日金曜日

田代倫章さんの鉢とプレート

田代さんの器は極めてシンプルです。

第一に、形がきれい。無駄がないような、すっきりとしたライン。

そして、焼締めの土肌。
白・黒・緑・緋色といった限られた色彩が
器の中での微妙に変化しています。


田代さんの器より「灰釉のボウル
自然灰の釉薬が、薄緑がかって流れている。
深淵に引きこまれるような景色です。



黒焼締めプレート

私は黒焼締めのプレートをどんなお料理にも使います。
有機野菜のグリーンサラダ、、豚肉のロースト…。
パスタも盛りつけます。
黒米を入れて炊いたごはんのおにぎりなんかも
ひときわおいしそうに見えるから不思議です。

さて、今日の料理は何にしましょうか。


田代倫章(としふみ)さんについて。

田代さんは益子で作陶されています。
陶芸家の今成誠一さんに学んでおりますが、
お話するなかで、この雪村庵と緑隠雪村庵との間の深いつながりが判明しました。

雪村庵のお池に潜んでいるオオサンショウウオ
「本物?」と思ったら、陶器なのでした。
このオブジェを制作されたのが今成さん。
緑隠の庭にも貝のような形をしたオブジェがあります。
以前に展示会をされたことがあるとのこと。

お弟子さんにあたる田代さんとは偶然の出会いでしたので
そのようなことを後に知ることになりました。

焼締めの器に伝えられた確かな技が宿っています。

2013年10月24日木曜日

沼田智也さんの飯碗

沼田さんの染付は軽やかな絵付けと、モチーフの扱いに独特のセンスがあります。

天塩皿に、シカが飛び跳ね、蜘蛛が巣を張り、
蓮が花を咲かせています。

ご飯茶碗には古典的な縞模様。
どことなくおしゃれです。



染付縞茶碗



染付縞茶碗

2013年10月23日水曜日

鈴木宏美さんの飯碗



桜絵付け茶碗
外側の鉄釉の深い茶と
内側の粉引にほんのり描かれた桜の花が、大人な雰囲気のお碗
女性が手にしたらきれいだろうなと、しみじみしてしまいます。




しのぎ飯碗
粉引のしのぎのお碗も
黄味がかった優しい色合いで、またいいのです。

鈴木さんの作品は柔らかくゆったりとした円みが
手の中に優しく馴染みます。

今回はお碗をメインにお願いしました。
粉引のもの、鉄釉と粉引の掛け分けのものなど
バリエーションがあります。

お好みのものが見つかるでしょうか。

2013年10月19日土曜日

「ごはんもの」 いただきます!

本日、ふるまい餅で始まりました「ごはんもの」

まずは今年の収穫を祝って、男衆による餅つきが始まりました。







常陸大宮の岸さんと陶芸家の米川さん、沼田さん。
遊びに来てくれたガラス作家の前嶋さんとお客様も飛び入りで参加。
餅をぺったんぺったん、どしんどしん。

つきたてのお餅をいただきます!

岸さんのもち米は米の味がしっかりとしていて、甘みがあります。

まずはシンプルに餅の味を楽しんで、
青ごぜん大豆のきなこもちと、エゴマと豆腐を和えたエゴマもち
最後はさっぱりと大根もち

素材そのものの味が活きて、おいしく仕上がりました。
この時期ならではの特別なおもてなしになりました。


さて、次回は作家さんそれぞれの「ごはんもの」を紹介します。
お楽しみに。

2013年10月13日日曜日

茨城新聞でご紹介いただきました



いよいよ今週末に迫った秋の企画「 ごはんもの

本日10/13(日)の茨城新聞日曜版「テイスト」で
ご紹介いただきました!

「テイスト」は茨城の食を様々な角度から取り上げています。
生産や販売の現場、旬の食材にスポットを当てているので
毎週楽しみにしている紙面です。
「新米」はまさに今が旬。
嬉しいことに、1面に掲載なのでした!


今回は「食と器」
器も食の一部です。
料理により器も活き、器により料理も活きる。

「ごはんもの」は毎日使う生活の中の器。
特別な料理ではなくても、、
作った人の優しい思いが伝わるような料理がいちばんのごちそうです。


取材当日にはオーナーと「新米でおもてなししよう」と
塩むすびを作りました。(餅つきは19日のお楽しみ)
私が今年漬けた梅干も登場です。

大口を開けて、ごはんをほおばっているのは私です(笑)

塩むすびが載っているのは桑原哲夫さんの長皿
その向こうに
田代倫章さん、鈴木宏美さん、米川利夫さんの器。
木工房SEEDSのおしゃもじがどーんと前面に出ていますねー。
私がご飯を食べているのは沼田さんの茶碗です。


取材を通して緑隠の企画で大切にしているコンセプトを
記者の方やカメラマンさんとも共有できたことは、何ものにも代え難い喜びです。
こうした出会いを糧として、より奥行きのある場所になることが
このお店の将来像です。


この度、貴重な機会をいただきました茨城新聞社様に
深く感謝申し上げます。

2013年10月4日金曜日

「ごはんもの」

緑隠の水辺の古代米が実りはじめました。
こしひかりよりもずっとずっと背が高く
黒や紫色の稲穂は野性味あふれていて、力強い。

食と暮らしを考えてきました。
米や野菜を育て、作ることの大変さを知り、収穫はこの上ない喜びに。
不揃いだけど、たくましく育った食材を料理する楽しさ。
素材や季節に合わせて器を選ぶのも、また楽しい。

日本では一年を通していろいろな作物が採れますが
お米の収穫は格別な思いがあります。

稲を育てる米の民へ、思いを込めた企画です。



「 ごはんもの 」

10/19(土)~11/4(月・祝)

田代倫章(陶)
鈴木宏美(陶)
米川利夫(陶)
桑原哲夫(陶)
沼田智也(陶)
木工房SEEDS(木工)

飯椀、鉢、大皿、箸、箸置き

いつもの食卓
欠かせないご飯の相棒探し

いつもの食卓にはない雰囲気のものを
新しく取り入れるのもいいかもしれませんね。


企画にあわせて
餅つきのイベント「ふるまい餅」や「土鍋つくりワークショップ」もあります。
食べることが好き!作ることが好き!
そんな方は是非ご参加ください。

2013年10月3日木曜日

土鍋つくり ワークショップ

10/19からの「ごはんもの」に合わせて陶芸のワークショップを開催します

ひとり用の土鍋を作ります。
炊きたてのまま、テーブルに載せて「いただきます!」
体の疲れを感じた時には、おかゆを炊くのもいいですね。



土鍋づくり 穴窯体験

10/26(土)10:30~12:30 成形 土鍋の形をつくる
11/16(土) 9:00~    焼成 穴窯に火を入れる

講師 米川利夫さん(陶芸家・常陸大宮在住)

参加費 2,500円 (材料費・お茶代含む)

電話・ファックス・メールにてご予約を承ります。

初めての方でも気軽にご参加いただけます。
そして、窯入れも体験できるので経験者の方にも貴重な会になりそうです。

是非、ご参加ください!

【お詫び】
ワークショップの日付に誤りがありました。
修正し、お詫び申し上げます。
正しくは

11/16(土)9:00~

ご確認よろしくお願いいたします。