2018年11月29日木曜日

小鮒千文さんの発酵漬け教室

小鮒千文さんはご夫婦で農園を営んでいます。
今回の発酵漬け教室に使うお野菜はご主人の拓丸さんが
手塩にかけて育てたもの。
見るからに瑞々しく、色鮮やかな根菜類を揃えていただきました。

源助大根、これは私も家庭菜園で育てたことのある
在来種の野菜。
黒大根なんて、珍しいものも。

材料は野菜と塩。
野菜についている常在菌が乳酸発酵して、発酵漬けができあがります。
とってもシンプルですが、そこにはコツもあり
小鮒さんならではの工夫があります。

漬物というと減塩が気がかりになるので
体にいい塩分の摂り方や
体にいい塩選びから教えていただきました。




今回の教室に参加された経緯はみなさんそれぞれで
・家庭菜園で育てた野菜で作りたい
・地域の人たちと一緒に漬物を作りたい
・発酵食に興味がある
・アレルギーのある子供の食事のため
・お腹を下しがちな子供に発酵食を取り入れたい
・レストランの料理に取り入れてみたい などなど

みなさんのお話を聞いていると
ほんとうに様々な角度から、「食べること」を考えていました。

印象深い話もありました。
参加者のお父様が若かりし頃ドイツに仕事で滞在していた際に食べた
「ザワークラフト」
帰国後、本物の味をしっているお父様は、市販の味に馴染めず
「死ぬ前にもう一度、あの本場の味を食べたい」と言われていたそう。
参加された女性は、この発酵漬けの方法を試して
お父様に食べてもらいたくなった、と言われていました。

食の記憶
食べ物で思いを伝える。
食べ物で思いは伝わる。